top of page

山形県医療ADR学術研究会会長ご挨拶

本会は、厚生労働省により認定された医療対話推進者の教育として医療メディエーションの推進・普及を図っております。医療対話推進者である医療メディエーターは、日常医療・看護・処置など、さまざまな場面で発生するコンフリクト(認知の齟齬)に対応するだけではなく、相談・苦情や事故後の初期対応の際に、医療メディエーション概念による対話過程を通じて患者側と医療者側の橋渡しをしています。


本会のあゆみは、日本医療メディエーター協会が2008年3月に設立されまして、より発展した形として、東北地域での啓発普及、とりわけ山形県における普及のため、2009年7月、「山形県医療ADR学術研究会(医療メディエーション学術研究会)」が設立されました。


本会の目的は、院内での患者さん・家族と医療者の対話促進・関係再構築を支援するために、医療メディエーションの普及と教育ならびに実践の進歩発展に寄与することです。


また、医療関係者がこの医療メディエーションマインドを習得することによって、医療紛争が予防できるだけでなく、医療安全ひいては医療の質の向上に寄与できることで、より良い医療の提供を目指しております。
現在、山形県内の蔵王協議会の関連病院会加盟病院、個人病院等を会員とし、医師及び看護師、医療安全管理者、事務職を対象とした、年1回「山形県医療ADR学術研究会講演会」のほか、毎月1回研修会(事例発表、事例検討会)」を開催しております。

 

院内のADR(Alternative Dispute Resolution:代替的紛争解決手段)的な存在のみならず、さまざまな問題に対して、院内から地域の皆様との対話をつないで、説明と納得できる医療社会に向けて歩みを進めていきたいと思います。

事業内容
1)    医療相談・苦情・紛争・医療事故の検証・意見交換会
2)    院内医療メディエーター(医療対話促進者)の教育・研鑽・意見交換
3)    一般市民・患者および家族への医療メディエーション普及・養成活動
4)    医療メディエーションに関する研究推進
5)    その他、当研究会の目的を達成するために必要な事業

 

このたびのHP開設を機会に、今後も、医療相談、医療安全・医療事故等、さまざまな現場でのトラブルに際して、そのよりよい対応のあり方を模索する一つの試みとして、医療対話推進者(医療メディエーター)の普及に努めたいと考えております。


山形大学医学部 学部長 永瀬 智

bottom of page